i-colloidナノ粒子の動的光散乱(Dynamic Light Scattering: DLSによる特性評価

動的光散乱:Dynamic Light Scattering (DLS) はi-colloidナノ粒子の凝集を検出するだけでなく、コンジュゲーション反応の結果を評価にも有用な方法でありますが、正確なサイズ測定法ではありません。IMRAでは、DLS測定を632.8 nmのHeNeレーザーと90度の散乱検出器を備えたMalvern社のゼータサイザーナノ ZS-90を使用しています。

未修飾の20 nm と40 nm(サイズはディスク遠心法によって測定)のi-colloid 金ナノ粒子は、やや楕円形状を持っており、それが回転運動するため、見かけ上、より小さいサイズと大きいサイズの両方で検出されます。その結果、DLS強度では二つのピークを持つことになります。小さいピークは10 nm以下で、大きいピークはディスク遠心法によって決定されるものより大きくなります。

i-colloid 40 nmの典型的なDLSプロファイルが下に示されています。